信号機が少なくラウンドアバウトを頻繁に見かけるフィンランド


フィンランドのラウンドアバウト
フィンランドのラウンドアバウト

フィンランドの交通事情は歩行者にも自転車にもとても優しい

フィンランドは信号が非常に少ない印象です。もちろん大きな街の中心部には日本とほとんど同じ信号機がいくつかあるんですが、それでも日本の信号の数と比べると圧倒的に少ないと思います。日本は交差点ごとに信号機があったりしますが、フィンランドでは信号機はかなりレアです。

現に僕が住んでいる郊外は、近くにショッピングセンターや多数の大きめなお店がある地区なのですが、たぶんその界隈でさえ信号機は1つだけだと思います。

フィンランドで頻繁に見かけるラウンドアバウト

フィンランドでは信号機の代わりにラウンドアバウト、アンダーパス、車用の小さな段差が多数あります。まずラウンドアバウトですが、日本でもごく稀に見かけますが、フィンランドではいたるところにラウンドアバウトがあります。一番上の写真がラウンドアバウトなのですが、バスに乗っているとこれを頻繁に見かけます。

ラウンドアバウトの利点は僕がここで語るまでもなく、信号機渋滞がないこと、交通事故の割合がかなり低いことが挙げられると思います。実際バスに乗っていても、バスがバス停以外で止まることはほぼありません。もちろんたまに見かける信号では止まりますが、僕のアパートから15km先の都心部まで20〜30分バスに乗っても、バス停以外でバスが止まることはほとんどありません。これもラウンドアバウトの利点なのかもしれません。

車は徐行せざるを得ないフィンランドの交差点

そしてフィンランドでは交差点の手前に車用の小さな段差があります。日本でも「スピードを落とせ!」的なメッセージとして高速道路にこれが設置してあったりもしますが、フィンランドのこの段差は日本の物よりもやや高いです。そのためこの段差を通過する時は徐行する必要があります。徐行しなければたぶん車は壊れるし、バイクなら吹っ飛ぶかもしれません(苦笑)

日本では交差点前に歩行者がいても、歩行者を無視してまったく止まらない車が多いですよね?でもフィンランドではこの交差点直前の段差の影響もあり、100mくらい先にいる車でさえも、歩行者が見えたら交差点の前で一時停止しようと徐行し始めます。そしてほぼすべての車が歩行者がいたら一時停止し、歩行者を優先してくれます。カルチャーショックというほど大袈裟なことではありませんが、「フィンランドのドライバーは歩行者に優しいなぁ」という印象を受けました。

日本の歩道橋的な役割を務めるフィンランドのアンダーパス

そしてもう1つアンダーパス(道路の下を通る短いトンネル)ですが、これは日本の歩道橋的な役割を務めています。しかも歩道橋と違って自転車も普通に走ることができます。幹線道路などに信号機がない分、歩行者や自転車はアンダーパスを使って信号を待つことなくすいすい進んでいくことができます。

しかも歩道は基本的には三車線。歩行者用、自転車の左車線と右車線。歩行者も安全だし、自転車も車と接触する心配なくサイクリングを楽しむことができます。

ちなみに下の写真はフィンランドの工事現場です。ショベルカーが何とVOLVO!ちなみにタクシーもけっこう高い割合でベンツです。この車種の違いも、日本とフィンランドでは結構違っていて面白いですね。

VOLVOのショベルカー

ベンツのタクシー

ブログ筆者:Kaz
フィンランド在住の日本人。フィンランドでスポーツ指導をしたり、日本語を教えたり、 カフェでのんびりしたりしながら、猫のフィガロと元気にやってます。

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